公とは宇宙の根源エネルギーである

宇宙エネルギー

こんにちは。
小野寺潤です。

今回は、「公」について語ってみたいと思います。

皆さんは
この会員サイトmaforama(まほらま)の記事の中で

これまで何度も、
「公」という言葉を見たり、聞いたりしたと思います。

「公の精神で」とか、
「公のために」とか。

あるいは、
Easy LOGOSを使用する場合も、
「公の目標が大事」であると。

一方、私たちも意図的に、
この言葉を使ってきました。

なぜなら、
全ては“これ”に集約されるからです。

人生は公に始まり、公に終わる、

といっても過言ではありません。

その理由を探ってみましょう。

あなたを生み出したもの

Adorable baby sleeping on white bed with copy space

さて、
皆さんが生まれたのは、

「私」からでしょうか?

「公」からでしょうか?

・・・・

父と母はそれぞれ、
個々の人間ではあります。

しかし、受精という働きは、
「私」でしょうか?「公」でしょうか?

言い方を変えれば、
「私」のコントロール下にあるものでしょうか?

 

答えはもうおわかりですね。

 

では、自分が生まれる前の世界と、
死んだ後の世界は、

「私」でしょうか?「公」でしょうか?

 

こちらも答えは簡単です。

 

結局私たちは、
「私」のコントロールの効かないところから生まれ、
「私」のコントロールの効かない世界に戻るのです。

 

その世界を何と言うか。

 

はい。
それは「公」でしかありません。

「公」から生まれ、
「公」に帰る、というわけです。

白隠がよく使った禅の公案に
こんなものがあります。

「父母未生以前の、本来の面目とは何か?」

これが解ければ、
禅の世界では一応の悟りが得られると言われます。

聖書ではこう言いますね。

「汝の若き日に汝の造り主を覚えよ」と。

こちらも似たようなことを言っています。
つまり、「公」とは何かということ。

で、七澤先生はこう言われるんですね。

「公とは空(くう)である」と。

「公」の本当の意味

Weeping willow trees and a pond in the Boston Public Garden.

多分、これまで皆さんは、
「公」というと、

他人とか、社会とか、
外の世界全体という捉え方をされてきたかと思います。

それはそれで、
部分的に間違いではないのですが、

その本当の意味は、
そうした物質界を超えたところにあります。

つまり、

この現象界を生み出す元の世界

ということになります。

元の世界だけに、
この世の全ては「公」の子供であり、

そちらもまた、
公そのものと表現できます。

ただし、「私」が生み出す偏見を除いて。

そこで面白いことに気づきます。

それは「私」がなければ、
全ては「公」だということです。

公とは私がない状態である

と言ってもいいでしょう。

ですから、「公」になりたければ、
「私」を抜けばいいのです。

祓いも鎮魂も、つまるところ、
それをやっているわけですね。

公は「空」であり、命の元

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「公」には、
「大きな屋根」の意味もありますが、

これまでお話ししてきた
内容と結びつけると、

そこからある一つの言葉が
出てくることに気づきます。

 

それは、「命」ということ。

 

つまり、
縄文時代もそうですが、

大きな屋根の下で共に人々は生きている、

という意味において、

それ(公)は、人間が存在するための、
大切なテーマであったに違いありません。

公とは命であり、
人が人として生き永らえるために、

大きな屋根の下で
皆が協力しあって命を守ってきた

ということでしょう。

ここでいう命とは、
一人一人のそれも当然ですが、

もっというと、人間の命を生む

“宇宙の根源エネルギー”

とも表現できるものです。

 

よって、「公とは何か」の答えは、
案外、私たちの想像を超えたところにありそうです。

 

「公」、それは、「空」であり、命の元。

 

「公に生きる」とは、
この命を“命の元”に返すために
使うべき表現なのかもしれません。

私たちのご先祖が、
命の元に近づくことによって
遠津御祖神になるように、

私たち自身も
公に生きることができれば、

生きながらにして神になることが、
可能になる。

そんなことを、
「公」という文字は教えてくれます。

 

公に生きると、なぜうまくいくのか?

 

まだまだ
言い足りないくらいですが、

答えを聞くまでもなく、
その雰囲気ぐらいは、
おわかりいただけたのではないでしょうか。

一人でも多くの皆さんが、
この世界に目覚めますように。

小野寺潤

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