人称の科学とは?
こんにちは、小野寺潤です。
「人称」ってわかりますか?
よく一人称とか二人称って、
言いますね。
国語で習ったはずです。
三人称というものあります。
それで単純にいうと、
一人称は「わたし」、
二人称は「あなた(たち)」、
三人称は「彼・彼女(ら)」となるわけです。
なかでも「三人称」こそ
客観視の目と言われるものです。
(武術的には「観の目」といいますね)
よく私たちは、構文を作って、
その言葉をある装置から発信する
ということをやっていますが、
なぜそんなことをしているのか、
と言いますと、
そうして発信した言葉が、
言霊となって実現するからです。
災害があれば、
被害を最小限にするための言霊を、
例えば、
大きな地震が起きそうであれば、
被害を少なくするための言葉を
構文にして発信します。
これらは元々、
日本の天皇がやっていたことですが、
私たちもそれをやっています。
これはもちろん、
個人にも応用できるものですが、
私たちの研究所ではそれを「公」の目的に
限定して使っているわけです。
実現する構文と実現しない構文の違い
それで、こうした構文には、
実現する構文とそうでない構文
があることがわかります。
もちろん人それぞれ進化の道があるので、
最初はいろいろ実験してみることも必要です。
ただ、はっきり言えるのは、
一人称構文よりも二人称、
二人称構文より、三人称構文の方が
実現度が高いということです。
私たちは通常、ハイパーに進化した
スペシャルマシンを使って(笑)
言語エネルギーを発信しますが、
これは普通にアナログで言葉を
唱える場合でも同じことです。
つまり、三人称が効く、と。
たとえば、こんな文章を考えてみましょう。
「わたしは、血液がサラサラになって、健康になった」と。
これは普通の日本語の文章であり、
一人称でできていますね。
これでも一応の効果はあります。
というか、
まずはここから文章の練習をします。
ところが、これを三人称にすると、
こうなります。
「サラサラな血液は、わたしを、健康にした」
いかがでしょうか?
前者は「わたし」次第という問題が含まれますが、
後者はいわば当然の話です。
人間というのは、なんといいましょうか、
当然のことに文句は言いません。
脳みそもそれには抵抗しないのです。
「わたしは」で始まると、
「わたしにできるのかしら?」という
疑問と緊張感が湧いて、言葉の力を失うのです。
ところが、
「サラサラな血液」が主語に来ると、
それは絶対になるわけです。
つまり、そこに「サラサラな血液」という
言葉の神を立てるわけですから。
たとえば、神道界最強の祓詞とされる
「大祓」があります。
そこでは、
「祓戸の神々が、わたしの罪を、吹き送った」
という文章構造が使われています。
当然であり、絶対の世界です。
ですから先ほどの「サラサラな血液」とは、
「血液をサラサラにする神」でもあると。
つまり、言葉の神を先に立てて、
現実を創造する仕組み
日本語にはあるということです。
これを私たちは「人称の科学」
と呼んでいますが、
一般社会はまだまだ遅れています。
つまり、
人称の使い方で現象がどれほど変わるか、
ということがわかっていないのです。
その辺りがまだ科学されていないといいますか。
これは一見すると、
人文科学に相当しそうですが、
実はこの人文科学が自然科学を
引っ張っているということ。
つまり自然科学の元に言葉の世界があることに、
現代人はまだまだ鈍感です。
「人称の科学」は奥が深いので、
別のタイミングでまた出てくるか
と思います。
特に三人称の視点=客観の視点
とは何かということ。
とても大事なところですので、
ご留意ください。
(了)
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この記事を書いた人
小野寺潤
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。