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三大欲求を超える | 感情マスタープログラム(Step5)

作成者: datumhouse編集部|Dec 19, 2024 1:16:08 AM

感情を生む「三大欲求」とは?

感情マスタープログラムStep1〜4までは、
ずっと情緒を扱ってきましたが、

今回からは階層を上げて、
三大欲求の最適化にアプローチしていきます。

三大欲求の1つ目は、「生存欲求」です。

生き物である限り、
この欲求が一番強いです。

宇宙のすべてが、
生存のために動いているとも言えます。

2つ目が「承認欲求」です。

生存が確立されたら、

「他の存在にも認められたい」

という感覚が生まれてくるのです。

3つ目が「支配欲求」

支配欲求は、

「目の前のものを思い通りにしたい」

「自分の思い通りに変えたい」

という欲求になります。

三大欲求というと一般的には、
「食欲、性欲、睡眠欲」をイメージするかも知れませんが、
この3つは生存欲求に含まれます。

そして実は、
あらゆる情緒を分析してみると、

情緒というものは、
「生存欲求」「承認欲求」「支配欲求」
どれかに当てはまることがわかっています。

情緒語の表(詳しくはこちら)には、
何百と情緒語がありますが、
根本はこの3つの欲求になるのです。

つまり、

「自分が感じている情緒は、
 どの欲求がもとになっているのか?」

というのが見つけやすくなり、
その欲求に直接アプローチすることで、

枝葉の部分だった「情緒の動き」を
根っこからクリアにすることが可能になります。

三大欲求を最適化する方法

それでは、この3つの欲求を
最適化する方法をみていきましょう!

生存欲求を最適化する

まず、「生存欲求」はわかりやすいです。

「自分の生存が脅かされている」

と感じた時に情緒が動きます。

例えば、会社で上司から怒られた場合。

怒られたことに対する怒りが湧いてきます。
でもその怒りは、

「職を失うかも知れない」

という生存が脅かされる「恐れ」
直結しているかもしれません。

生存欲求が脅かされると、
怒りや恐怖がまず発生します。

そして、怒りや恐怖が、
更なる情緒を生み出していきます。

その場合は「生存欲求」への
根本的なアプローチが効果的なのです。

承認欲求を最適化する

次の「承認欲求」も比較的わかりやすいです。

例えば、彼氏と彼女の関係の場合。

相手がそっけなくて悲しくなる。
あるいは腹が立つなど、色々な情緒が生まれます。

その情緒の発生の元には、

「自分の存在を認めてもらいたい」

という欲求があるのです。

情緒が生まれる元の欲求を見極めると、
そこにアプローチができるようになります。

支配欲求を最適化する

一番分かりづらいのが「支配欲求」です。

例えば、姑とお嫁さんの関係の場合。

「お客さんが来た時、嫁の気が利かない」

そう言ってムカッとしている姑。

このムカッとした感情が動いた裏には、

「それぐらいやって当たり前」

という自分の思い込みがあるのではないでしょうか?

思い込みや、自分の価値観の通りに
なっていないことに腹を立ててるわけです。

このように、
「自分の価値観の通りにコントロールしたい」
と思うのが、支配欲求です。

価値観やモラルを持って、
自分自身がそのように生きることは構いません。

しかし、

その価値観やモラルの通りに
人をコントロールしたり、
支配しようとするのは

支配欲求が生み出す感情に
動かされていると覚えておいてください。

苦しみからの開放

自分の思うようにならないのは、一つの苦しみです。

でも裏を返すと、
「支配欲求」があるから
「苦しみ」が生じているとも言えます。

なので、
支配欲求を手放すことによって、

苦しみから開放され、
客観的な視点から物事を捉えることが
できるようになります。

客観視ができるようになると、
問題に対する有効なアプローチが取れるようになり、
解決につながっていきます。

ということで、

まずは自分の中にある
「生存欲求」「承認欲求」「支配欲求」の
3つがあることに気づく必要があるのです。

この三大欲求に気づくには、
怒り、悲しみといった情緒が出た時に、

「3つの欲求のどこから発生してるのか?」

をまず見極めます。

見極めることができたら、
例えば、怒りが生存欲求から出てるのならば、

生存欲求にフォーカスをして
「とほかみえみため」で
その生存欲求を最適化して、吹き送りましょう。

情緒語はたくさんありますが、
その元になる欲求は3つしかないので意外と当てやすいです。

情緒は一つの枝葉です。

枝葉から幹へ、
幹から根っこへ追っていくと、

根っこの部分に、
この3つの欲求があることに気がつくことでしょう。

それに気がついた時点で、だいぶ軽くなります。

欲求を認めることの大切さ

情緒と同じように

  • 安心して生存したい
  • 承認されたい
  • 思ったとおりに動かしたい

という欲求を感じた時に、
身体のどこかにモヤモヤや
ザワザワを感じる部分があるはずです。

それをしっかりと体でも感じながら
「とほかみえみため」と唱えてみてください。

その欲求に付随する様々な情緒も
一緒にスポッと抜けるので、
かなり効率よく感情の最適化と吹き送りができます。

ただ、勘違いしてはいけないのは、
「欲求が悪い」というわけではないことです。

欲求が問題なのではなく、
欲求が偏ったり、暴走するから問題がおこるのです。

生存欲求が無かったら、
危険を察知できず簡単に死んでしまうことでしょう。

また支配欲求も
新しいものを作るときの原動力になります。

しかし、欲求に
いろんな情緒がついてくるから

本来の働きが見えなくなって、
自分が苦しくなってしまうのです。

「感情を判断しないで、
 そのまま置いておいてあげる」

ということをStep1 でお伝えしましたが、
三大欲求も同じように
「欲求もまた、欲求として認めてあげる」

欲求をありのままを認めて、
本来の働きとして
本来の場所に帰ってもらうのが最適化です。

「我」を手放すと「空」になる

そして、
生存欲求、承認欲求、支配欲求は
我的なものです。

我的なこの三大欲求を外していくと、
公の意識になってきます。

感情の階層は「個」に紐付いています。

なので個のままでは、
本当の意味での「公」にはいけないのです。

「公」に行く前に、
「個」の三大欲求は全部吹き送る必要があります。

次回のStep6で最終回となりますが、
そこでは、私を吹き送る、
私を手放す方法をお伝えします。

今回の三大欲求を最適化することは、
その前段階になります。

空(くう)を体得することは、
私を全部捨てる、手放すことです。

私がいたままでは、
空(くう)に行けないのです。

私たちは、宇宙全体という
一つの働きの中で生きています。

そこから個として分離した段階で、
生存して守らなければならないという欲求が出ます。

すると、守るためには応援もいるので
承認される必要があります。

さらに、自分の思い通りに環境変えないと
快適に暮らせないので支配欲求が生まれてきます。

なのでこの過程を逆に戻って、
それぞれの欲求を最適化して吹き送れば、
空(くう)が掴めるようになるのです。

三大欲求を最適化する方法のまとめ

  1. 情緒が起こる。
  2. 情緒の元をたどっていくと、必ず、
    生存欲求、承認欲求、支配欲求のどれかがある。
  3. 「この3つのうちのどれなんだろう」と自問自答する。
  4. ヒットすると、ちょっと軽くなる。
  5. 軽くなった欲求に対して、体にモヤモヤとかザワザワを感じたら、それをしっかり感じながら「とほかみえみため」と何度も集中して唱える。

情緒が出たら、
「3つの欲求のどれが元にあるのだろう」
自分に問う習慣をつけるだけでも相当軽くなります。

これが習慣になると、本当に感情マスターになれます。

今回のStep5では、
ぐっと感情の本質に迫ってきました。

次回のStep6では、
いよいよ空を掴むという段階に入ります。

その前にぜひ、
三大欲求の最適化をマスターしていただければと思います。

次回もおたのしみに!