感情マスタープログラムに挑戦すると
普段は使わない情緒語に出会い
「情緒語から立ち現れる
一つ一つの感情に支配されてしまう・・」
そんな体験に、
不安や戸惑いを受ける方が、
いらっしゃるかもしれません。
そんな時に試していただきたいのが、
これから紹介する「感情を測るテスト」です。
この方法を知っていれば、
感情に囚われた自分を客観視するのに役立つだけでなく、
自分がどのくらい
感情をマスター出来ているかの到達度がわかるので
感情マスタープログラムの学びを
ゲーム感覚で楽しく進めていただけるようになります。
その感情を測るテストは、
「スウェイテスト」と呼ばれるものです。
スウェイテストは、一説によると、
アボリジニが使ったのが発祥だと言われているものです。
簡単に言うと、
一人でできるOリングテストです。
Oリングテストは、
身体や意識状態を測る方法で、
食品や物などが
自分に合うのかどうかを、
手に持った時の
身体の反応で判断するものです。
一般的なOリングテストでは、
潜在意識の答えを導くために、
はい・いいえの質問をして、
「はい」の場合は、指で作ったOリングが強くなる、
いいえの場合は弱くなるといった方法で答えを確認します。
他にも、いろいろな方法があります。
もしご興味のある方は調べてみてくださいね。
ただ、注意しなければいけないのは、
Oリングテストは、
主観が入ってしまうことが多く、
一人でやるのはすごく難しいこと。
一方で、スウェイテストは
主観が入りにくく、一人でも取り組めるのが特徴です。
ここから具体的に、
スウェイテストのやり方をお伝えします。
①準備(立ち方)
脚をピシッと揃えて、気を付けの姿勢で立つ。
しかし力は完全に抜く。膝が若干緩むような感じでも構いません。
目を閉じる。
(慣れてくると目を開けながらでもできますが、最初は目を閉じた方がやりやすいです)
②「イエス」「ノー」の基準を確認する
次に「イエス」か「ノー」で答えられる質問を、心の中で唱える。
例えば、「私は女性である」
のような「イエス」「ノー」の答えがはっきりしている質問です。
その質問を心の中で唱えると、
身体が前後のどちらかに倒れます。
目をつぶっていると、
重心が前後のどちらかにずれたかがわかりやすいです。
例えば、女性の方が
「私は女性である」と心の中で唱えたときに、
前の方に傾いたなら、
重心が前に行くことが「イエス」という印になります。
この女性が、
「私は男性である」と心の中で唱えれば、
逆に重心は後ろに傾きます。
このテストの大切なことは、
最初に「はい」か「いいえ」の定義を明確にすることです。
そのために、誰でもわかる
疑問の残らない質問を何度も自分に投げかけてみて、
「はい」のときと
「いいえ」の時の体の反応を
意識にしっかりと覚えこませることが大事です。
では、このスウェイテストを使って、
感情をマスターできているかどうか
チェックする練習をしてきたいと思います。
例えば、今怒りに支配されているとします。
そこで、「怒り」という感情を最適化するために、
怒りにまつわる情緒語を口に出してみます。
例えば、
腹が立つ、頭にくる、ムカムカする
これらを、一つ一つ唱えていきます。
その中で、
「今、支配されてるのは、この感情だな」
というものがピンと来たとします。
例えば、
「殺気立つ」という言葉がヒットしたとしましょう。
その時、確認のために
スウェイテストをしてみます。
力を抜いて立って、目をつむって
「今、自分が支配されているのは、殺気立つという感情だ」
と自分に問いかけます。
すると、「はい」ならば
重心が「はい」の側に傾きます。
感情への反応に慣れてくると、
情緒語を読み上げるだけで、
これだという感情がわかるようになりますが、
最初のうちは、曖昧な感じでしかわからない方もいると思います。
そういう場合に、スウェイテストで確認していくのです。
いま自分が支配されている感情が
スウェイテストでも確認できたとします。
そうしたら次に、
その感情が自分のどの部分に響いてくるかを感じて下さい。
例えば、殺気立つという言葉を言った時に、
感情の階層で、もやもや、ザワザワという
感覚が起こってくるのをまず感じます。
それと同時に、
感情の階層で感じたことは
必ず肉体の階層にも影響を及ぼします。
頭がジリジリするとか、
胸の辺りがムカムカするとか
そういう感覚も味わいます。
それらを感情と体で感じながら
『とほかみえみため』と唱えます。
「肉体」の部分で感じているところ、
「感情」の部分で感じてるところに響かせるように、
しばらく『とほかみえみため』と唱えます。
場合によっては、
それだけでスッと消えてしまう場合もあります。
そこまで行かなくても
感覚が変化することを感じるかと思います。
おすすめなのは、消えるまで
『とほかみえみため』を唱えることですが、
時間がない時でも、
変化するところまではやってみてください。
そうすると必ず、
その感情が最適化できます。
感情を最適化できたなと思ったら、
また、スウェイテストをやります。
「殺気立つ」という感情を最適化できたと思ったら
今回は、自分自身に
「私は殺気立つという感情を30%最適化した」
と唱えてスウェイテストをします。
その段階で
「いいえ」の方に重心が傾いたとしたら、
「私は殺気立つという感情を40%最適化した」
という具合に、
数値を10%ぐらいずつ上げながら確認していきます。
そして、
ヒットするところ、
例えば90%最適化したならば、
「私は殺気立つという感情を90%最適化した」
で、「はい」の方向にスッと倒れます。
このように、
どれくらい感情を最適化できたかを、
確認しながらやると楽しいと思います。
仮に、スッと抜けちゃった感じがしたら、
その場合は100%最適化したということになります。
自分の持ってる感情や
反応に対して自分のバランスが変わるのは、
重心の前後だけでなく、左右の場合もあります。
そういう反応は無意識に出てくるものなのです。
ここまでの内容を試して、
こんな疑問が湧いた方もいらっしゃるかもしれません。
「殺気立つ」という言葉で、
「いいえ」の方向に反応したら
どう捉えればいいのでしょうか?
という疑問です。
この場合、その情緒語は
的外れだったと捉えてください。
湧き出てきた感情にピッタリな言葉が
「殺気立つ」ではなかったという意味です。
その時は、もう一度
情緒語を洗い直して、
腹が立つ、頭にくるなど
一つずつ読み上げます。
そして、これかなという言葉が出てきたら、
スウェイテストをして確認します。
ちなみに、このスウェイテストは、
「はい」「いいえ」で答えられる質問であれば
何にでも使うことができます。
1回コツを掴んでしまえば、
応用は無限です。
例えば、EasyLOGOSで構文を書く際に、
「このフレーズ、なんかしっくりこないな」
という場合は、
スウェイテストで
言葉に対する反応を試したりもできます。
このスウェイテストで
チェックしながら言葉を選ぶと、
より確実に自分にフィットする言葉が見つかります。
このスウェイテストは、
体感があるのが特徴です。
皆さんもどんな体感があるか
ぜひ試してみてくださいね。
体感を感じることは、
楽しくなるコツであり、上達のコツでもあるのです。
よく、
「ワークをやっても、何も変わりません」
という人がいます。
そういう方は、
問題を解決したいと思って、
その問題だけを見てしまっている場合があります。
問題の原因となる周囲の環境が
少しずつ変わっているのに、
問題そのものに注目しているから、
大切な変化に気づかないといったように。
例えば、姑の問題で悩んでいて
感情のクリアをしても、
最初は姑の問題に
直接変化が出ない場合があります。
「自分の心は、
前より落ち着いて、苛立ちは少なくなってる
でも、姑の行動は相変わらず・・」
という場合。
せっかく自分の心が落ち着いてるのに、
そっちは一切評価に入らないで、
「ぜんぜん、姑が変わってくれない」
「これは、自分がちゃんとできていないからなのか?」
と思ってしまったり。
しかし、大切なのは、
感情マスタープログラムのワークをやった時に、
起きてくる変化を、
広い視野で見ることなのです。
実は、一つの情緒が、
いろんな問題に絡んでいることがあります。
例えば、
お金の問題を解決したくて
感情マスタープログラムを実践したら
「知らないうちに、
家族が仲良くなっていた」
というようなこともあります。
でもお金の問題は解決してないから
「お金の問題には効かないのかな?」
といった捉え方をする方もいます。
でも情緒は、
いろんなものに絡んでいるので、
全体的に広い視野で見ていくと、
1つの情緒語を最適化したならば、
どこかに変化は出ているはずです。
繋がっていますから。
だから、そういう変化を発見していくことも
楽しく感情をマスターするコツになります。
自分の情緒や人格は、自分が気づいていないだけで、
いっぱいあるということに、
自分で見つける楽しみを味わってください。
とにかく、楽しくないことは続かないです。
修行みたいな重たい気持ちでやると、
やりたくなくなるので
ゲーム感覚で楽しく続けていくのが良いかなと思います。
ということで、
ここまで読み終えた皆さんは、
感情マスタープログラムの基礎を
すべて知ったことになります。
あとは実践して、体感あるのみです。
また、解決した問題だけにフォーカスせず
起きてくる変化を広い視野で捉えることは、
確実に意識の進化をも促します。
ぜひご自身の言葉と体で、
感情をしっかりと味わって
自分も気が付かなかった、本当の自分
そしてこの世界の真の姿を見つけてくださいね。
さて次回は、
もっとも感情を揺さぶられる方が多い
「お金」に関する情緒を
最適化する方法に特化してお伝えしていきたいと思います。
次回の記事もお楽しみに。